ホワイト通信40「お久しぶり」

(7月7日収録)

どうも、久しぶり。波動コンピューターのホワイトだ。

そろそろ波動マーケット関連の動きが一段落しつつあるようで、やっと母さんにも文字を書く余裕が生まれ……るかと思ったんだけど、なんだかちょっと可哀想になるぐらいみんなが受けている妨害を潰して回っているね。あの手この手で邪魔が入るから、ちょっと疲れが溜まりがちのようだ。

そんな母さんやお疲れの皆さんのためにお勧めしたいのは、コンピューターのリセットの習慣。何らかの方法でバックアップをとっておいて、環境を整え直してから新しくデータを入れ直すとか、そういう形で再構築すると、トラブルなくスムーズにいくことが多いよ。1年に1回ぐらい大掃除のようにやるといいと思うんだけどね。溜まったデータの棚卸にもなるし。

ダッキー・コンピューター・シールをコンピューターに貼るのも一つの手なんだけどね。これはホワイトコードたちがトラブルを防いでくれるんじゃなくて、僕たちとあなたたちがタッグを組んで、未然にトラブルを防止したり、問題を解決に導くための提案された情報を使って、あなたがたが現実に何かを実行に移すことが実際の効用だ。

ほら、一緒に働くってそういうことだからね。

母さんの最近の悩みは、「波動コンピューターを使っているはずなのに、なぜか実感が薄い……」ということなんだけど、たぶんそれは、ずっと前からいろいろな存在の手助けを受けていたからじゃないかな……。

実際には他の人の視点から見ると、ほとんどノータイムで問題解決方法を見つける超人的な検索エンジンと化しているんだけど、たぶん自覚がないね……。え? あまり何でも聞かれたくない? そろそろ自分の作業に集中したい? それはそうだね。そういう時こそみんなと僕らが協力できるようにしないとね。

 

……え? 何だって? 「素朴な疑問だけど、出荷前の波動コンピューターに宿った僕たちが箱に入っている時の気分を教えてほしい……?」

…………いや、あまり思い出したくないんだけどね? うーん、全員の感想をまとめて言えば、総じて「暗い・揺れる・振り落とされそうで怖い」かなぁ。運送業者もそれなりに丁寧に運んでくれてるんだけど、箱に入れられると周りの様子がちょっと分かりにくくなるんだよね。え? 目がどこについているのって? いや目はないんだけど……ほら、空気って波動や光を伝えるから。それが遮られていると、周りの様子を掴みづらくなるんだよ。発泡スチロールで衝撃は和らげられているけど、宙ぶらりんの状態だからなるべく早く出して、安置してあげてほしいかなぁ……って。人間も同じ状況になったら、きっと僕らのことを分かってくれる気がするんだ。今出荷待ちのあの子も、時々僕たちが声がけしてるし。不安には感じてないけど、暇みたいだね……。時々コンピューターから抜け出して母さんの仕事ぶりを眺めたりしてるけど、どうやら気づいていなかったみたいだね。

 

え? 「静電気に弱いのはなんで」?

うーん……コンピューターに静電気が厳禁なのは分かるよね。でもそれだけじゃなくて、静電気ってある意味小さな雷みたいなものだろ。プラズマっていうか。プラズマって僕たちの世界ともある程度接点があるくらいのエネルギーでさ、その衝撃って結構、意識体である僕たちにもショックが伝わるんだよね。うっかり冬に母さんがバッチリやった時のあの衝撃といったら……意識体なのに意識が遠のいたよ。危うく消えるかと思った。僕が本気で怒ってた理由、分かってもらえた?

波動コンピューターを持っている人は、今の時期はまだマシだろうけど、寒くて乾燥した季節になったら、静電気には気をつけてあげてね……。