<第一章>その二

第一章 試練は、学び、ということについて

その二)脳内物質と気分の関係
気分や感情も、人間の脳内でつくり出される物質によって、コントロールされていることは知られています。では、その人間の気持ちを、高めたり沈めたりしている刺激とは、何なのでしょう。ほとんどの人間は、まだ、外部からの人間的な刺激、それは、悪意ある言葉だったり、直接間接の暴力だと直観的には、知っています。ところが、同じような刺激でも、ある人間には、ほとんど影響がなく、別な人間には、破滅的な心理状況を生み出してしまうことがあります。それを個性というのは簡単ですが、そうした心理的反応が、たましい、という現行の科学では、まだ知られていない領域にある何らかのプログラムによって、惹起されているとしたら、そのことの奥に人生のテーマが隠れていると考えることができます。
今日的な大脳生理学では、こうしたたましいのプログラムという領域にアプローチすることはできないのです。人間の身体というものは、生命のある間だけ機能するものですが、その生命の目的とは何かというところに視点を置くことができれば、気分の浮き沈みや、感情の起伏の意味や役割にも光が当たることになるはずです。
引きコモリや落ちコボレが、大量に生まれている理由も、その先に見えてきます。結論から先にいってしまうと、コモリもコボレも、たましいが家出をしている状態ということです。

(つづく…)

二千二十二年 八月五日 積哲夫 記